毒親と絶縁したい|法的に縁を切る方法はある?
毒親との関係に苦しみ、法的に縁を切りたいと考える方もいらっしゃるでしょう。
戸籍を分ければ親子関係を解消できると誤解しているケースもみられますが、法的に親子関係を解消する手段はありません。
この記事では、毒親と法的に縁を切れるのか、そして実質的に距離を取る方法を説明します。
毒親と法的に縁を切る方法はあるのか
結論として、実の親子関係を法的に完全に解消する制度は原則として存在しません。
戸籍上の手続きと親子関係の解消は別物である点を理解しておく必要があります。
分籍をしても親子関係は残る
18歳以上であれば、親の戸籍から抜けて自分を筆頭者とする分籍の手続きができます。
分籍をすると戸籍は別になり、心理的な区切りをつける効果は得られるでしょう。
ただし分籍は戸籍を分けるだけの手続きであり、法律上の親子関係そのものはなくなりません。
扶養義務や相続関係も基本的には続く
親子である以上、たがいに扶養義務を負う関係は分籍をしても残ります。
もっとも子が親に対して負う扶養義務は、自分の生活を保ったうえで余力がある範囲にとどまるとされています。
相続についても親子の関係は続くため、何も対応しなければ親の借金を引き継ぐおそれがある点に注意が必要です。
毒親と実質的に距離を取る方法
法的に縁を切れなくても、親との関わりを断ち、被害を抑える手段はあります。
目的に応じて手続きを選ぶことで、毒親から距離を置きやすくなるでしょう。
居場所を知られないようにする
親に住所を知られたくない場合は、引っ越しとあわせて住民票や戸籍の附票の閲覧制限を申請する方法があります。
これにより、親が役所であなたの居場所を調べることを防ぎやすくなるでしょう。
暴力や脅迫など身の危険がある状況では、シェルターへの避難や警察への相談も選択肢になります。
相続の負担を避ける手続きを検討する
親に多額の借金がある場合は、相続の開始を知ってから3か月以内に相続放棄することで負担を避けられます。
相続放棄が認められれば、はじめから相続人でなかった扱いとなり、借金も財産も引き継がずに済むでしょう。
どの手続きが適切かは事情によって変わるため、早めに弁護士へ相談することが望まれます。
まとめ
毒親と法的に縁を切る制度は原則としてなく、分籍をしても親子関係や扶養義務、相続関係は残ります。
それでも閲覧制限や相続放棄などを活用すれば、実質的に距離を取り被害を抑えることは可能です。
ひとりで抱え込まず、家族関係の問題に取り組むウェルビーイング法律事務所へお気軽にご相談ください。